■ ID | 789 |
■ 種類 | 論文 |
■ タイトル | Characteristics of azaarenes and dioxins in gases emitted from waste incinerators |
■ 著者 |
Kotaro Minomo
埼玉県環境科学国際センター 大塚 宜寿 Nobutoshi Ohtsuka 埼玉県環境科学国際センター Kiyoshi Nojiri 埼玉県環境科学国際センター Yasundo Kurata 埼玉県環境科学国際センター Masafumi Karaushi 埼玉県環境科学国際センター Yugo Isobe 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | (社)廃棄物資源循環学会 |
■ 出版年 | 2009 |
■ 誌名・巻・号・年 | Journal of Material Cycles and Waste Management, Vol.11, No.1, 73-81, 2009 |
■ 抄録・要旨 | 排ガス中ダイオキシン類の分析法であるJIS K 0311に準じて採取した排ガス試料中に含まれる14種のアザアレーン類を分析する方法を提案した。アザアレーン類は、ダイオキシン類分析では不要となるジクロロメタン抽出後の酸性水溶液を用いて分析することができた。県内24箇所の廃棄物焼却炉から得られた排ガス試料すべてからアザアレーン類が検出され、その濃度範囲は0.21―3,800μg/m3Nであった。検出された化合物の中で主要なものは、キノリンとイソキノリンであった。また、ダイオキシン類の濃度が高くなるほどアザアレーン類の濃度も高くなる傾向があった。様々な温度で生成する七塩素化ジベンゾフラン(HpCDFs)の異性体分布を、分子軌道計算で得られるギブズ自由エネルギー(ΔGf )から計算し、排ガス中のHpCDFsの実測値に当てはめた。近似から得られた温度は、焼却炉が燃焼ガスを冷却する能力の指標となっていると推察された。アザアレーン類の異性体分布も計算で得られたΔGf で説明することができ、燃焼過程におけるアザアレーン類の異性体分布は、熱力学的に支配されていることが示唆された。 |
■ キーワード |
| 一覧に戻る |